(2025年3月19 日発行)
なごり雪、でしょうか。今朝のニュースで都心に雪が降っている光景を目にしましたが、わが家の周辺でもぼた雪が降りました。出されて数時間しか経たないご近所のゴミ袋がすっかり雪に隠れていました。各地で卒業式のシーズンです。暖かな日差しが待ち遠しいですね。
◆無料オンラインセミナー開催のご報告
先日のオンラインセミナーには、夜の時間にも関わらず、多くの皆様がご参加くださいました。ありがとうございました。投資信託は弊会のセミナーでは新しいトピックでしたが、関心の高さを伺うことができました。追いかけ配信などは行っておりませんのでご了承ください。
来年度のセミナーについて、また検討して参ります。こちらのメルマガでご案内しますのでお楽しみになさってください。
さて、先月よりメンバーの持ち回りで記事を担当しておりますが、弊会メンバーは首都圏在住だけではありません。前回担当した岡直江は山梨県、今号の執筆を担当した栃木純子は大阪在住です。今日のテーマは「自動車保険」についてです。
◆春は見直しの時期かも!?自動車保険について
今回は自動車保険(任意保険)のお話です。今の時期は「高校を卒業した子どもが自動車の免許を取得し、家の車を運転するようになった。」そんなご家庭があるかと思います。その場合、忘れてはならないことがあります。それは自動車保険の年齢条件や運転者の範囲を見直すことです。これらをきちんと手続きしておかないと万が一の時に補償がされない事態が起こり得ます。速やかに加入時の代理店などに相談しましょう。
◆人身傷害補償保険とは?
さて、ここからは自動車保険の中の人身傷害補償保険についてお伝えします。本来、自動車保険は対人・対物事故などの賠償事故の補償、つまり相手への賠償に重点が置かれています。しかし、この人身傷害補償保険は自動車事故で自分や同乗の家族が被ったケガなどの損害が補償される保険です。
主な特長は以下の通りです。
◎過失割合に関わらず補償
契約者側に過失があってもその割合に関わらず、損害額が補償される。
◎治療費以外の様々な損害を補償
治療費以外にも休業補償や精神的損害への補償、死亡や後遺障害による逸失利益、葬祭料や介護料なども補償される。
◎示談交渉に先駆けて補償
相手との示談交渉には時間がかかることがあるが、それを待たずに保険金が支払われる。
◎相手がいない事故を補償
自分の過失で電柱などに衝突しケガを負った場合など、誰からも補償してもらえない場合にも損害額が補償される。
◎翌年の等級が下がらない
事故などを起こして自動車保険を利用すると翌年の等級が下がって保険料が高くなるが、人身傷害補償保険のみの利用であれば一般的には等級に影響しない。
◎契約の車以外の自動車に搭乗中や歩行中の交通事故も補償 ※
自分の車以外の自動車に搭乗中の事故や、歩行中に車にはねられた場合なども補償が受けられる。
※この補償は選択することができる特約となっている保険会社が多い
以上のように加入しておけば安心な人身傷害補償保険ですが、この保険は万が一の時の自分の損害額を想定して保険金額を設定する必要があります。また、補償されるのはその保険金額が限度です。それならなるべく多く準備したいと考えがちですが、当然に保険料はその分高くなります。自動車保険の他の補償も含めた保険料を確認した上で、ご自身の年収や社会的立場、年齢や家族構成などを考慮して決定するのが良いでしょう。 (栃木 純子)