(2020年11月15日発行)

◆地震保険料が2021年1月から値上げされます

年末調整手続きをしていて地震保険料控除証明書を確認された方もいらっしゃると思いますが、地震保険料が来年早々引き上げとなります。

地震保険料を決める基本料率は、「都道府県」と「建物の構造」の組み合わせで決まります。保険料率算出の基礎となる「震源モデル」が東日本大震災のあとに見直された結果、基本料率が大幅に上がることになりました(全国平均で19%)。引き上げ幅が大きいため、3段階に分けて改定が行われることになっています。今回はその3回目で、全国平均で5.1%引き上げられます。この基本料率引き上げは、福島県(ロ構造:木造建築物等)の+14.7%が最大で、値上げされるのは35都県。一方愛知県・三重県・和歌山県(イ構造:マンション等)の-18.1%をはじめ、引き下げとなるのは12道府県です。

今回は地震保険の長期割引率も引き下げられ、実質の値上げとなります。

今回の改訂は影響に地域差があり、長期割引率の引き下げもあるため、見直しをお考えの際はくれぐれもきちんと試算し、納得の上で行なうようにしてください。(青山)