(2021年3月2日発行)
3月になりました。気温がぐんぐん上がり、桜の開花予想も平年よりかなり早いようです。今年も桜咲く卒業式を迎えることになりそうです。
◆オンラインセミナーは締め切りました◆
さて前回のメルマガでご案内した3月7日のオンラインペップトークセミナーは、多数のお申込みを頂き締め切らせて頂きました。申し込まれた皆様には確定メールをご送付済です。もし申し込んだのにメールが届いていないという方がいらっしゃいましたらお問い合わせください(HPのお問い合わせフォームからどうぞ)。
◆iDeCo 基本のキ◆
「iDeCo」に関心を持たれる方が増えています。今日は、「iDeCo 基本のキ」と称し、簡単にどんな制度か確認しておきましょう。
◆iDeCoは自分で年金(=老後資金)を作る制度
「iDeCo」は愛称で、正式名称を「個人型確定拠出年金」といいます。正式名に入っている通り、個人が自分で作っていく年金制度です。
加入者は、毎月一定の金額(=掛金)を積み立て(=拠出)、自分で商品を選んで運用します。そして60歳以降に運用実績に応じた金額を年金や一時金で受け取ります。ポイントは商品選びや運用を「自分で」行うこと。お金を増やすのも減らすのも自己責任ということです。
◆大きな3つのメリット◆
iDeCoのおすすめポイントとして挙げられるのが税制優遇です。iDeCoは、①お金を預ける(=掛金を拠出する)時、②運用中、③年金や一時金で受け取る時、の3つの場面で税制面の優遇が受けられます。
1.掛金が全額控除
iDeCoに預けた金額は、全額が所得控除の対象になります。所得控除されると課税所得が減り、所得税や住民税の金額も減ります。乳幼児の保育料や高校生等の就学支援金、私立高校等の授業料助成金を受けるための判定基準となる「所得割額」は所得控除後の金額ですので、助成を受けるボーダーの所得帯の方には、この掛金全額控除は大きな意味を持ってくる可能性があります。
2.運用益が非課税
金融資産の運用益には通常20.315%が課税されますが、iDeCoの枠組みの中で購入した資産(投資信託等)の運用益は全額非課税です。20.315%分が引かれることなく運用益全額を再投資に回せるため、税制優遇のない通常の資産運用と比べると運用効率がよくなります(但し運用実績は皆さんにかかっています!)。
3.受け取る際には控除がある
iDeCoで運用した資金は受け取る際課税対象となりますが、控除の枠があります。年金で受け取る場合は、公的年金と同じく「公的年金等控除」により一定額が控除されます。また一時金として受け取る場合は、退職金と同じく「退職所得控除」が受けられます。
今回はiDeCoの基本的な知識とメリットを中心にお伝えしました。次回はiDeCoのデメリット等についてお伝えします。(青山)