(2020年1月2日発行)

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

◆「わが家のお金・資産管理簿」のススメ

さて年が改まり、何かを始めてみたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで本日は、家計簿よりさらにお手軽に作れる「わが家のお金・資産管理簿」をおススメしたいと思います。

◆「わが家のお金・資産管理簿」とは?

皆さんが保有する資産のうち、家や車等の固定資産を除く金融資産をまとめて管理するのが「わが家のお金・資産管理簿」(以下「お金管理簿」)です。「貯金簿」や「貯蓄簿」とも言われています。「お金管理簿」で管理するのは、家計の赤字を穴埋めするために活用できる、換金性の高い資産です。預金や債券、投資信託、株式、満期金中途解約金のある保険等も含めます。家計が赤字になったからと言って持ち家を処分することは基本的にないので、自宅等の不動産は含みません。

◆「お金管理簿」で何をする?いつ作る?

「お金管理簿」作成により、金融資産残高の増減が定期的に把握できます。中でも預金残高を確認すれば、家計が黒字か赤字かが分かります。作成の頻度は、できれば3カ月に1回程度、せめて半年に1回程度が望ましいでしょう。頻度が高いと家計の変化にも早く気付くことができます。

◆注意点

「お金の管理簿」は、基本的に黒字を保っている家計に向いています。毎月赤字で悩んではいないが、家計簿はきちんとつけていない。月々の預金残高もどうなっているかわからない…という場合です。逆に「毎月赤字で見直しが必要」な家計には向きません。そのような場合は、詳しく収入と支出の中身を精査し、問題点がどこにあるのかをつきとめる作業が必要になります。金融機関が休業中で残高に変化のない今が「はじめ時」です。細かくは我が家流で結構ですので、「お金管理簿」を手軽に作成してみてください。(金融広報中央委員会が運営する「知るぽると」に「家計の資産管理簿」があります。作成のヒントにどうぞ!) (青山)