(2019年12月20日発行)

年末でせわしないせいでしょうか、歩行中自転車にヒヤッとさせられることが以前より増えているような気がします。自転車事故と言えば保険も気になります。

◆自転車事故に備える保険への加入義務化◆

多額の損害賠償を請求される重大な自転車事故の増加を背景に、「もしもの自転車事故に備える保険」への加入を義務化する自治体が増えています。首都圏では埼玉県で2018年4月から、神奈川県で2019年10月から加入が義務化されました。東京都でも2020年4月から加入が義務化されます。自治体が義務化しているのは「事故の加害者になった時に相手に対して損害賠償可能な保険」への加入です。つまり何らかの個人賠償責任保険に加入していれば、その要件を満たすことになります。

◆個人賠償責任保険とは◆

個人賠償責任保険は、日常生活で家族以外の第三者である他人にケガを負わせたり、他人の物を壊してしまったなど、法律上の賠償責任を負った場合の損害を補償する保険です。1つ保険に加入すれば、同居している家族や生計を一つにする別居の未婚の子どもまで被保険者としてカバーされます。現在単体では販売されておらず、加入するためには傷害保険や火災保険、自動車保険等とセットして特約として付帯するのが一般的です。

◆既に加入していないか確認を◆

個人賠償責任保険は特約でしか契約できないため、「自覚していなかったが実は加入していた」可能性もあります。まずは、契約している保険に特約として付帯されていないか確認してみてください。もし加入していなければ、加入を検討することをお勧めします。 
(青山)