(2019年3月14日発行)

今年度の大学入試もほぼ終わりに近づきました。喜びの春を満喫されているご家庭がある一方、新高校三年生のいるご家庭ではこれからかかる教育費の手当てを考えていらっしゃることでしょう。今回から2回続けて、多くの大学生が利用するJASSO(独立行政法人日本学生支援機構)の奨学金についてご紹介します。第一弾の今日は、制度についてです。

◆奨学金制度のポイント

1.学校を通して申し込む

奨学金は、在籍する高校や大学を通して申し込みます。申し込み期間が決まっているので注意が必要です(除く緊急採用)。

2.給付型と貸与型の2種類

返さなくてよい「給付型」と、返さなければならない「貸与型」があります。「給付型」は住民税非課税世帯や生活保護世帯、社会的養護を必要とする人が対象で、「高等教育の無償化」方針により、2020年4月からさらに支給が拡充される見込みです。

3.「貸与型」は「無利息(第一種)」と「利息あり(第二種)」の2種類

昔は「成績優秀な学生しか借りられない」イメージの強かった「第一種」ですが、以前より借りやすくなりました。住民税非課税世帯の生徒については、平成29年度より成績基準が実質なくなっています。

4.奨学金が振り込まれるのは入学後

奨学金が振り込まれるのは早くて4月下旬以降です。入学時には数十~百万円単位の大きなお金が必要となりますが、奨学金で賄うことはできません。奨学金をあてにできない時期にいくらお金が必要なのか、早めに確認して手当の方法を考えておく必要があります。
次回は、奨学金の申し込み方法など新学期が始まる前に押さえておきたいポイントについてお伝えします。(青山)