(2022年5月2日発行)
GWが始まりました。3年ぶりに緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の制限がない休暇となり、街の人出もかなり多くなっているのを実感します。心持も変わりますね。
将来の年金額を試算するサイトは日本年金機構の「ねんきんネット」が有名ですが、ねんきんネットよりも手軽に年金受給額等を試算できるツールがこの度厚生労働省より公開されました。本日は、この新しいツールである「公的年金シミュレーター」をご紹介します。
◆簡単に年金を試算できる!「公的年金シミュレーター」◆
厚生労働省により開発された「公的年金シミュレーター」の試験運用が4月25日から始まりました。
これは、ねんきんネットのように利用登録やID・パスワードの設定をする必要がなく、生年月日や年金の加入状況等の基本的なデータを入力するだけで、簡単に将来受給可能な年金額を試算することができます。ねんきん定期便が手元にある場合は、そこに掲載されている二次元バーコードを読み取ることで入力を省略することもできます。
◆受取金額がざっくりイメージできる◆
実際に試してみましたが、「年金はいくらもらえるのか?」を知りたい場合に、ざっくりとした目安の金額が分かるツールだと思いました。今年10月からパートやアルバイトで働く方の社会保険適用が拡大されますが、これから働き方を変えたら年金額がどれくらい増えるか?(例:年収○○万円なら年金額はいくらになるか?)等の疑問に大まかに答えてくれるようなイメージです。4月に改正された年金の繰上げ、繰下げのシミュレーションも簡単にできます。受け取る時期を一年ずらすと何万円受取額が増えるか?ということがイメージしやすくなっています。
◆正確な情報を得たい場合は「ねんきんネット」の利用を◆
公的年金シミュレーターは簡易に試算することが目的であり、実際の年金額とは必ずしも一致しません。試算条件によっては実際の年金額より多く、あるいは少なく算出されるケースがあります。より正確な年金見込み額の確認したい場合は、年金事務所で相談するか、ねんきんネットを利用することをお勧めします。
公的年金シミュレーターは、以下から利用することができます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/kouteki_nenkin_simulator.html
操作方法も載っていますので、よろしければのぞいてみてください。
近年、年金についてわかりやすく伝えるリーフレットや動画も出されています。興味のある方は参考にしてみてください。(青山)