(2023年2月2日発行)
冬将軍が暴風雪をもたらし、気温の低い日が続いています。しかしその一方で、早くも花粉の飛散が始まった地域が出てきているようです。春が近づいています。
◆よく聞くけれど、よく知らない(かもしれない)。「リスキリング」とは?
昨今「リスキリング」という言葉が注目を集めています。でも、カタカナ言葉は今一つ意味がわからないことが多くありませんか?
今日は、いま気になる「リスキリング」について、一緒に確認していきましょう。
◆リスキリングとは?
リスキリングという言葉は、英語の“Reskill”に由来し、「新たに身につけさせる、再教育する」等の意味があります。日本では、経済産業省が中心となって「リスキリング」という言葉や考え方を提唱しています。
では、何を新たに身につけ、どう再教育するのか。経済産業省では、リスキリン
グを「社会の変化によって生まれる新たな職業に就くために、あるいは今の職業
で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」と定義しています。
◆リスキングが推進されるのはなぜか?
経済産業省がリスキリングをこのように定義し、推進する理由には、世界中で
急速なデジタル化等の波が押し寄せている現状と、それに対応していくための事
業戦略が企業に求められていることが背景にあります。
DXと言われるデジタル変革があらゆる分野で進んでいます。企業競争に打ち勝つためにも、日本企業はデジタル変革を進めていかなければなりません。そのためには、専門性の高い人材を採用するだけでなく、社内で人材教育を行い、スキルある人材資源を厚くしていくことが急務とされているのです。
◆リスキリングでどんなことが学べる?
リスキリングを後押しするために、国(経済産業省)が用意している講座があります。ここでは二つご紹介します。
まず一つ目、無料でデジタルスキルを学ぶことのできる講座が提供されています。経済産業省の呼びかけに応えた民間企業により、100講座程度が用意されて
います。これらの講座は経済産業省のサイト「マナビDX」で紹介されています。
マナビDX:https://manabi-dx.ipa.go.jp/
また「リスキル講座(第四次産業革命スキル習得講座認定制度」が設けられ、
100以上の講座が認定されています。
この制度で認定されている講座のうち、専門実践教育訓練として厚生労働大臣の
指定を受けている講座については、人材開発支援助成金や専門実践教育訓練給付
金の支給が受けられるようになっています。
このように、リスキリングには個人で取り組む方法がありますので、興味のある方は是非サイトをのぞいてみてください。 (青山)