(2023年2月16日発行)

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今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。           (青山)

さて先月当会では、今春卒業予定の大学生を対象としたセミナーを担当しました。今日は、講師を務めた藤井より、このセミナー報告と、セミナーでお話した内容の中から「奨学金の返済について」を切り取ってお伝えします。

◆大学生向けセミナー報告~当日参加者は500名超!◆
先日1月26日、「社会人になる前に知っておきたい 学生のための身近なお金のセミナー」という長いタイトルのセミナーが行なわれました。主催は大学生協東京ブロックとコープ共済連で、対象は今年卒業する大学生です。今回が初めての企画でしたが、予想を大幅に上回る1000人の申込がありました。お金に関する関心の高さとセミナーの必要性が実感でき、今後の継続開催が期待されます。

今回は、4つのテーマのミニセミナー構成でした。その内容は、給料から引かれるお金①「税金」、②「年金」、③「健康保険」、そして④「これだけはやってはいけない」でした。講師は首都圏の生協LPA(ライフプランアドバイザー)が担当し、生活クラブで活動するLPAとして当会が④を担当しました。
「やってはいけない」という具体的な内容は、「奨学金の返済に注意!」「クレジットカードのリボ払いに注意!」「悪質商法に注意!」の3つを取り上げました。今回はメルマガ読者の皆さんにも、奨学金の返済について話した内容をお知らせします。

◆大学生の半数が利用!奨学金の返済について◆
大学生の約半数が利用している奨学金、その多くは貸与型で卒業すると返還が始まります。平均の借入総額は約320万円、返還期間14.7年、月々の返還額は16,880円となっています。順調に完済できれば何よりですが、銀行口座の残高不足や、何らかの理由で返還が滞ると大変なことになります。まず年3%の延滞金が発生します。3か月連続で滞納すると個人信用情報機関に記録されます。さらに連帯保証人に請求がいき、最悪訴訟になって全額一括返還を求められるなど厳しい措置が行なわれます。

返還が厳しくなった時に、間違ってもしてはいけないのが「金融機関からお金を借りて奨学金を返済する」ことです。なぜなら奨学金よりも金融機関の金利のほうが格段に高いからです。低金利の奨学金が返還できないのに、それ以上に高い利息がつく借金は絶対に避けるべきです。

日本学生支援機構の奨学金であれば、経済的に困難な状況になって返還が厳しくなった時には救済措置があります。できるだけ早く相談して必要な申告手続きをおこなってください。救済措置は、「減額返還」(月々の返還額を減額返還期限は延長)、「返還期限猶予」(一定期間返還を猶予)などがあります。これらは滞納していると利用できないので注意が必要です。

これからの長い人生、奨学金を使って大学で学んだことは財産になるはずです。その奨学金の返済で人生が狂ってしまわないように、お子さんや身近な方に奨学金を利用した方がいらっしゃったら、是非このことを知らせてあげてください。       (藤井)